本来予定していた酒蔵は、街道筋に構える歴史400年の林酒造さん。
加賀藩の関所に勤める与力が始めた越後の国境に近い酒蔵は、富山最古の創業にして最年少の杜氏が仕込む酒。
県指定の保存家屋でもある重厚な建屋から生まれる酒は、水が生き生きとし柔らかな中にふんわりたつ米の香。
秋祭りの只中、北國街道にひっそり在る林酒造の呼鈴を鳴らす。
迎えてくれた現当主の柔和な顔立ちと気さくさにこの酒蔵の雰囲気を感じとる。
富山の酒は、どれも日本海の白身魚にピッタリ来る。
黒部の良水が造る美味い酒。
2017年10月
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秋深まる富山巡りの二一 酒蔵巡りの二
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