久大本線は、福岡の米どころ筑後平野の久留米を起点に、平野を横切り県境辺りから山間に分け入る。
大分県に入って最初の駅が夜明駅で、北九州から筑豊地区を縦断してきた日田彦山線が合流する駅でもある。
美しい駅名が相応しい緑濃い駅は分岐駅ということもあって当時とても賑やかだった。
国鉄時代らしく雑多な気動車を寄せ集めて編成された列車には山岳路線ということもあってダブルエンジン車を多く連結した。
今ではとても想像できないほど長大な編成の各駅停車列車が行き来していた。
GW中だったかその前後だったか記録が残っていないが、この日もこれから街に出る人仕事へ行く人、学校へ行く人などなど
多くの人々がこの夜明駅を利用していた。
そして、人だけでなく郵便も荷物も新聞も鉄道によって輸送され、生活のど真ん中に鉄道が存在した時代。
鉄道は今でも公共交通手段に他ならない。
一度よく考えて欲しい、人に迷惑を掛けておいていざ都合が悪くなると平気で線路に逃げ出したり、
乗車マナーを逸脱したり駅員に暴力を振るったりと、自分が利用させてもらっているのに自分の都合を第一優先させようとする考え方。
いつからこの国の人々はそんなに行儀が悪くなったのだろうか・・・。
1978年5月撮影
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山間の駅の賑わい
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