梅雨が明け切るか切れないかの頃の北部九州。
まだまだ沈もうとしない高い太陽から熱い陽光が容赦なく二条のレールに降り注ぐ。
時刻は18時20分過ぎ、本日二番手のみずほが東京を目指し通過していく。
夏の日差しに丸い屋根は火傷しそうな照り返し。
外界の咽るような暑さを他所に、
そろそろ夕餉の宴がキーンとクーラーが効いた中で始まっていることだろう。
甲高いジョイント音とディーゼル発電機の音を残し
灼熱列車が鹿児島本線を上っていく。
1977年7月 6列車
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灼熱列車
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