折角の釧網本線なのでもう一本欲張りたく、時刻表と地図を開く。
かつて鉄道雑誌で見た硫黄山=アトサヌプリバックの写真が頭を過る。
地図を見ると、道路は釧網本線よりショートカットで川湯温泉に出ているので、
その場所を探してみることにする。
アトサヌプリと線路の位置関係から、ポイントは直ぐに割り出せたが
鉄道誌の写真からすでに40年近くたっており木の生長と夏故の葉の茂りでテレ系レンズは使えず。
山の覆い被さりの迫力に欠けるものの何とか鉄道敷地外からの抜けを確保した。
この日最後の撮影を終え、あとはひたすら湿原を抜けて釧路を目指す。
道路と線路はほぼ並行しているが、湿原部の入り口辺りに位置するシラルトロ沼に阻まれて
道路は線路と泣き別れ。ちょうど沼の奥あたりが芽沼駅だろうか?
雄大な大自然に陽が沈む夕景をちょっと感傷に浸りながら眺める。
もっともハードだった3日目が終わろうとしていた。
2018年水無月 アトサヌプリ(上)、シラルトロ沼(下)D5
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非電化を流離う2 水無月の章一七 アトサヌプリとシラルトロ沼
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