遂に禁断のへろへろレールのジャンルの庫開き。
その記念すべき第1回は米麹を作っていた店の屋敷内のへろへろレール。
それは、電関人が実物を見てみたかった九十九里鉄道の起点である東金の街の中にあった。
訪れた時は、予期せぬ雪に見舞われて肝心の専用線は開店休業状態。
屋敷の門をくぐると線路が唐突に始まり、坂を駆け上がって裏山の室へと通じている。
途中作業場への支線(?)の分岐もある。
屋敷の大きなの木の下にターンテーブルを擁する作業場があって線形も美しく、大きめの台車には手動ブレーキも見える。
作業場の分岐の上には大きな蔵もありその横を本線が室に向かっている。
室は数か所に分かれていてその一つにこの専用線唯一の動力車がしまわれていた。
手押し耕運機を改造したベルト駆動の屋台型をした動力車はもちろん店の主人のお手製。
麹作りの準備を見せてもらう。
小型の台車に、木枠の中に蒸し米(?)を入れたものを幾つも積んで室へと運んで行く。
動力車は、重い資材を坂を上って室に上げるためのものだという。
かつて九十九里鉄道が走った町で奇しくもナローゲージの鉄路を見る事が出来たのだった。
1983(?)年 東金 伊勢孫本店にて
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米麹屋の専用軌道
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