一段と強くなる氷雨の中、宵闇迫る駅に列車がやってくる。
只見線の駅の中でも、1本片側ホームの佇まいは昭和のそれそのもので好感が持てる魚沼田中。
カラカラカラ、シューッ、シューッ。
きっちりと停止位置に据え付けられた列車から傘もささずに足早に女学生が家路を急ぐ。
数人の降車客を降ろすと、ガラガラガラガラガラー、エンジン音を残し雨の向こうの鉄紺の宵闇に吸い込まれていった。
2426D 魚沼田中駅
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米どころの冬 家路列車
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