秋田の最後の583系が運用を終了して何時か書こうと思っていたことだが、
昭和40年前半に車両基地(当時は電車区)の飽和状況を踏まえて昼夜フルに運用につけることを考慮して生まれた581系。
夜行で終着到着後すぐに(間合いと称して)昼行列車の運用に就くという四六時中走り回る581系は、
まさに高度経済成長を支えたモーレツサラリマーン同様の存在だったと言える。
優等列車車両が平均で20年という寿命のところ、約15年ほどでその戦列から離脱したのは単に新幹線網が延伸されただけでなく、
その重量ヘビーによる頻繁な故障と昼夜運用で酷使された結果だったことはそんなに知られていない事実。
写真は夏至に近い時期、早朝の鹿児島本線を目的地西鹿児島目指して下っていくなは号。
個人的には、昼運用に就く姿より夜行運用の581系が好きだった。
車齢が短命だったモーレツサラリーマン581系の設計期間がわずかに9か月間だったということは、
設計に携わった人々もまたモーレツサラリーマンだったわけだ。
1977年撮影 鹿児島本線 福間~古賀
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モーレツサラリーマン 581系族
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