日曜日にDE10が久々にJR線上で営業客車列車を牽いた記事を書いたら、
DE10が牽いた客車の時代の勝田線のことを思い出した。
撮影したのは折しも国鉄の合理化の波によって勝田線がDCのみになるというニュースを聞きつけた頃だったと記憶する。
客レの運用は朝夕のみでこの時は吉塚を16:39に出る831レに乗車して折り返しの832レで戻ってくるというあわただしい撮影。
なにしろ大学受験を控えた高校3年に上がった春のことである。
到着後、車掌と機関士が点呼し合う傍から慌ただしく解結作業~機回し。
831は17:10勝田着で24分後832で出発する。
大きく傾いた春の陽に鈍く光るDEの躯体が力強い。
沿線の国鉄自前の炭鉱で賑わったのも今は昔。
福岡への至近近郊にも拘らず通勤路線としての開発は廃止まで放置されたままであった。
とても身近に存在した短くも旅情たっぷりの客車列車。
1979年4月 勝田線
↧
DE10客車列車エレジー
↧