今でこそ旧客なんて呼び方をしているが、当時は専ら雑客(雑型)と呼んでいた10系、30系、40系ごった煮の編成列車。
その中でも電関人は10系寝台に惹かれたもので数多くの写真が手元に残る。
さらにその中でも地元鹿児島本線を駆け抜けた急行かいもんが最もお馴染み。
ちょっと野暮ったいスハネ16とやや垢抜けたオハネ12は甲乙つけがたいところ。
5:40に博多に到着する102レの降車準備が始まったころの様子を流し撮り。
意外とビジネスユースが多いような客層が窺える。まだまだ夜行列車での移動が主流だった時代の記録。
そしてもう一枚。
全国の車両に常備されていたのかは不明だが殊九州にあってはその威力を発揮したであろう網戸。
優等列車に見合った細やかな心遣いが国鉄時代の職人気質を感じさせてくれた。
新幹線網がここまで発達し、やがてリニアが走り出そうとする現代において汽車旅風情は完全に消滅しようとしている。
唯々豪華な車両でクルーズするだけが汽車旅なのであろうか?そんなことを最近考えさせられる。
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雑客急行 102レかいもん4号 二題
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