発車までのひととき
時はまさにEF58が山陽路のブルトレから撤退した1979年の7月。夜に1往復設定されていた宇部線のゲタ電運用。折り返しの発車まで人影が少なくなった更けゆく下関の構内に佇む。運転手の所在なさがこの電車が活躍してきた悠久の時間を示す車体の凸凹と相まって、昭和の国鉄を醸す。1979年7月 山陽本線 下関駅 クモハ51※励みになりますので、左のにほんブログ村鉄道写真ボタンをポチっと宜しくお願いします。
View Article足長おじさんの肖像 ED383
阪和鉄道のロコ1000形として作られた機関車。窓の上部のアールに、モタ、クヨといった阪和の名車達の名残があり、「矍鑠」という表現がまさに当てはまる罐。電関人が出逢ったこの年既に製造47年が経過していた。できる事ならば、コイツの走行写真をカメラに収めたかったのだが、この日のあまりの暑さに熊谷経由で退散してしまった。悔いの残る足長おじさんとの初対面。1978年8月9日 秩父鉄道 秩父...
View Article開通 ブログ再開 EF65501払暁の回走
ようやくブログ再開です。約10日の抑止が解除されて今日から回復運転。このハレの日に相応しい画像ということで、先日の高崎線130周年記念9734レの回送列車。 むしろHM無しで上ったばかりの弱い朝日に照らされるその姿は、まるで昔走った100円引きの臨時特急しおじ51号そのもの。2013年7月28日 回9734レ EF65501+12系6両 高崎線...
View Articleロクロク原色舞う 新鶴見界隈初見参
タイトル通り、電関人の空白地帯だった新鶴見界隈へ初めて出かけてみた。この日は、E6系の甲種回送があり前回EH200牽引の姿をおさえたので今回は新鶴見までのEF65PFを撮るためだった。そしてこの日、嬉しくも5093レにロクロク27号機が入った。できれば、30ft の私有コンテナを連ねたフレトラを金谷あたりの茶畑バックにこの27号機の雄姿を捉えてみたい。2013年7月27日 東海道貨物線...
View Article止水共鳴 筑豊本線原田発車
鹿児島本線から筑豊本線が分岐する原田(はるだ)駅。当時、その広い構内にC55やD60、D51などのつわものたちが屯った名残が色濃く残り、その雰囲気が好きで撮影によく通った。晩秋の早朝、傍らにある止水の水面を震わせながらDD51牽引の各駅停車が駅を後にしていく。駅を出るとやがて古戦場の冷水峠が迫りくる。1978年12月(?) 筑豊本線 原田〜筑前山家...
View Article両雄並び立つ
1980年初頭の秋に行われた、敦賀第二機関区公開の1枚。赤とローズピンクの北陸本線の両雄が美しいヘッドマークも誇らしげに並んだ。この罐たちが、まさにこのヘッドマークを掲げて20系を牽く雄姿をカメラに収めたかった。まさかこれらのF級機が九州路を闊歩することになろうことをこの時点では想像だにしなかった。1982年秋(?) 敦賀第二機関区 EF701002...
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