レッドトレインこと50系(51系)は、所謂旧型客車を駆逐した張本人で、
好んでは、被写体にしなかった形式。
そんな被写体だった50系ではあるが、山陰本線京都口の電化が聞こえ始めた時期、
おそらく大学入学後初めての夏休みの帰京途中かと思われる撮影記録。
普段は保津峡で撮っていたのを足を延ばして亀岡盆地に出てみた。
太古には湖だった伝承もあるここは、桂川によって運ばれた肥沃な中世紀層で稲作が盛んだった。
真夏の斜光線に浮かび上がる青田を前景に、
そして保津峡を形成する嵐山の山々を背景にして馬堀でのレッドトレイン同士交換の記録は、
数十年経て今はとても懐かしい。
1981年(?)8月 馬堀
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デデゴイのうた レッドトレインの夏
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