おそらく驫木の主な営みは漁業なのであろう。
学生時代に来た時に比べると、その港の設備は遥かに良くなっている。
冬の昼下がりの人気が薄い港でその営みを感じさせるアングルをいろいろと探す。
駅からの眺めに入っていた港から逆さに駅を望む。
朝は盛んな出入りがあった港も全ての船が陸に上げられて暫しの休息。
リゾートしらかみの一風景に収まる驫木の港。
線路脇には砂利を敷き詰めた細長い空き地。
これは、定置網などを繕う場所。
車止めのようなフックに網を掛けて干したり畳んだり繕ったり。
船の前にはぎっしりと1坪程度の仮眠小屋が並ぶ。
ここにいて、天気予報を細目にチェックして出漁の判断をするのであろう。
港の中は、長い間続く営みの機能美に満ち溢れていた。
2014年2月2日 驫木港にて
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驫木往来その三 営み
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