富山地鉄で最初に訪れたのが寺田駅。
インターを降りる頃には雨は止んで日差しが降り注ぎ長野、新潟県の雨模様とは一変。
県道を進み程なく最初の目的地へ。
地鉄は、沿線の集落形態が散村であることと前身会社の歴史が故か非常に複雑な路線を形成し、
分岐駅を幾つも有するのが大きな特徴で、ここ寺田駅もその一つ。
しかもその全駅の大半が開業時からの渋い木造駅。
本屋脇に咲く芙蓉の花に夏の終わりを感じる。
旧字遣いの右横書きの古風な駅本屋には、やはりシンプルな県立高の制服(?)がよく似合う。
この駅の最も特徴なのはその構内、通常の分岐駅は構内を直線で構成しているが寺田駅は本、支線ともに
構内線形は曲線を描き、中島ホームは広々としてかつての待合室と信号指令室などの施設棟が立派に鎮座する。
そのストラクチャースタイルは、本・支線に対してシンメトリーで鶴翼を連想させる。
しっとり濡れる古風なクロスポイント駅には秋がお似合いな気がした。
2015年立秋 富山地鉄 寺田駅
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秋探しの旅 10 雨上がりの駅
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