やがて伝説になろうとしている定期夜行列車。
思い起こせば、電関人が躍起になって夜行列車を追いかけるようになったきっかけは
撮り始めた頃のごった煮形式の急行列車編成。
「ハ」のみで編成されるモノクラスと違って「ロ」が燦然と輝く豪華な編成をした列車。
丸太んぼの車体に嵌め殺しの窓の中にプルマン形式の寝台車とゴツゴツの車体に角ばったクーラーのキセ、
ずらりと並ぶ銀縁の窓にモケットの上に掛けられたパリッと糊の効いた純白のカバーと足載せ。
たった1両ずつなのにロネとロザが付くだけで格段にグレード感が上がる不思議な魔力を感じた。
有効長の関係からここ出雲市の塒では、だいせんの寝台主体の長い編成のうちロネ、ロザが分離されて上り仕業まで一休み。
1976年8月 米イモ区構内 急行だいせん編成
↧
佇むロネ、ロザ
↧