沿線人口がそれなりにあるからこそ優等列車が設定されるのは道理。
なので、人里の風景と共に臨急の出で立ちをした列車を撮りたかった。
トンネルから出た磐越西線は大きな弧を描きながら平瀬(びょうぜ)の集落を縫う。
赤い屋根民家と屏風のように聳える棒掛山が織りなす景観が好きで二番目のポイントはここと決めていた。
気温が高いせいもあるが、このくらいの煙が寧ろ優等列車を引く罐の炊き方らしくもある。
甲組が手掛ける運用であればこそ、火床の作り方も水や罐圧も全てに於いて非の打ちどころが無いはず。
完全燃焼走りの軽快さこそがこの場面を演出してくれようというもの。
2016年6月 磐越西線
↧
蒸機臨急のように その二
↧