1976年。
すでに前年新幹線は博多まで乗り入れおり、連絡特急として長駆大畑越えで宮崎を目指すおおよどの出発前。
乗務員の二人は、乗務前のひと時を新聞を読んだり煙草を燻らせたり談笑しながら過ごす。
国鉄時代の、おおらかなおおらかなひと時。
終着の宮崎はまだまだ人気の観光地だったこの時代、同列車の乗車率は高く、
バカンスルックや大きな手荷物を持った乗客らが次々乗り込む。
さぁ、今日も一丁頑張るとするかと合言葉を交わしているか否かは定かではないが、
彼らの仕草から、職人気質を感じた。
1976年7月 博多駅8番線にて 5011Dおおよど
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超私的昭和風景譚 -7-
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