100キロ超のローカル線である三江線の廃止が決まった。
三江線が一本の路線に繋がったのは1975年と遅く、また短絡線というわけでもなく、
既に山村地区の人口減少が始まっていた時代の三江線の全通は意義を失っていたと言わざるを得なく。
先に廃線になった岩泉線の次に効率が悪い路線という汚名を着せられた線は、幾度となく遭った水害不通からの復旧も虚しく
18年春にその歴史を閉じることとなった。
その片方の起点である三次。
三次盆地は霧の名勝としても有名である。
芸備線からの分岐点である三次は機関区もあって陰陽連絡の拠点で広い構内を持つ。
夜行ちどりでの山陰入りの途中、深夜の三次で20分ほど運転停車で表に出てみると一面の夜霧で幻想的。
暖房で火照った体を冷やしながら暫くバルブ撮影。
静まり返ったホームや、朝まで暫し休む車両たちの上に音無く霧が降る。
1977年晦日
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霧降る夜
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