最も昭和らしい町並みを形成していたもの。
「よろずや」、「かどや」などの総称で呼ばれた店。
それらは昭和時代のうちにコンビニエンスストアによって駆逐されていった。
この街の変革によって、近所付き合いも変わり
草木も眠る丑三つ時も無くなって生活の質自体が変容してしまったように思える。
自分がガキだった頃、必ず町の角に一軒は在った便利な店。
その多くは、「かどや」を名乗っていた記憶がある。
駄菓子屋なのか、食料品店なのか、雑貨店なのか区別がつかなさ加減が
子供であった自分たちにはワンダーランドだった。
100円もあれば大臣様気分で買い物が楽しめた。
1977年
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超私的昭和風景譚 -13-
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