ムーミン村の夏 2018
千葉宅からほど近い国吉界隈に朝練に出た。狙いは「夏」をどう切り取るか!?当初考えていた場所はダメ、少し移動しながら見つけた場所で。鬱蒼と生い茂る緑のトンネルの向こうからムーミン列車がコトコトやってきた。6時台の日差しは既にじりじりとして、だったらその空気ごといただきと・・・蒼々とした田圃や草叢の緑のレフレククションこそが、ムーミン村の夏そのもの。2018年 文月 上総中川
View Article非電化を流離う 弥生の章一三 澱む大気
夜の石巻駅から、食事して車にガソリン注入後長駆会津若松を目指す。始発前の時間に合わせて宿を抜け出し、目指すは某森林公園だが其処は深い春の雪に閉ざされ・・・それにもめげず下段の法面をラッセルしながらよじ登り、開けた視界に息をのむ。真新しい朝陽が差し込む前の、盆地の鍋底に大気は静かに澱んでいた。その大気を揺らすことなく乾いたキハのジョイント音だけが心地よく伝わる。2018年弥生 高田
View Article非電化を流離う2 水無月の章三 直線美
一点から放射状に広がる直線が面白い。美しい直線に支配される画面はとても幾何学的で饒舌。コルゲートボディのゴーヨンもそろそろ肩身が狭くなってきた。2018年水無月 留萌本線 真布駅 D5
View Articleデデゴイのうた 原田の機関車だまりにて
九州、中国並びに四国は特に愛媛の被災者の皆様には、心よりお見舞いを申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々にはご冥福をお祈りいたします。さて、上述の事情を踏まえて新ネタは休載し過去ネタより、新スレッドを。某カメラマンに触発され、「デデゴイ党を名乗るのであれば、それなりの作品を上梓せよ」と。そんなことから本スレを・・・...
View Article非電化を流離う 弥生の章一四 飯豊遠望
早春の陽光が会津の盆地を余すことなく照らし、大地をゆっくりと暖め出すころ。テストシュート時にはくっきり見えていた飯豊の山々が、ヘイズによる大気のヴェールに包まれていく。2018年弥生 只見線 Df
View Article非電化を流離う 弥生の章一五 冷たい陽光
陽が上がるにつけ、澱んでいた空気が動き出す。晴れた朝の気温は太陽の高度に反比例して、冷たく頬を刺す。逆光アングルには、一瞬光り輝くものが舞ったのだったが、余りの一瞬過ぎて何なのかを確認しようがなかった。2018年弥生 只見線 Df
View Article清涼献上
西日本の災害復興もそうだが、そろそろ、メガポリスの水瓶の方も心配になるこの連続猛暑。ささやかながら、一服の清涼を献上する。地吹雪の里にも、穏やかに津々と降る雪もある。2018年睦月 飯詰 E5
View Articleデデゴイのうた メッキ磨き出し
昔、機関車のナンバーは綺麗だった。メッキ処理を施した上に、磨き出しされていた。 現在では、その化合物の関係からかすべて塗りに変更されてしまってその美しい姿は拝めない。鳥栖で撮った一枚は、全検上りか区名標受とともに誇らしげな輝きを放っていた。1976年 鳥栖
View Article非電化を流離う2 水無月の章五 田園にて
北海道といえば、ジャガイモや玉ねぎのような大農法による野菜畑をイメージしがちだが、札沼線沿線には、古くからの田圃が広がる。北海道色のヨンマルを、そんな北海道らしからぬ田園風景に置いてみた。生憎の空模様で、十勝の山々を遠望することはかなわず、あと一度、この地をヨンマルの居るうちに踏むことができるか否か・・・2018年水無月 新十津川 D5
View Article海の中道今昔
今年の5月、ちょうど40年振りに降り立った香椎線の海の中道駅。玄界灘側の海浜公園整備のためか、駅の位置が変わっていて、かつての直線、1線2島式は曲線の1線1島に変貌していた。2018年5月 海の中道1978年 3月? 海の中道
View Articleデデゴイのうた 夜行列車らしく
本格的に鉄道を撮り始めてすぐ、最も腐心したのが、夜行列車を夜行列車らしく撮ることだった。ちょうどフジカラーから高感度フィルムが発売されて粒状性はともかくも、夜な夜な寝台列車が往来する駅に出かけた。1977年 鳥栖駅 4044レ FⅡ400
View Article非電化を流離う 弥生の章一六 里を行く
山間へと分け入る前に暫く盆地の隅に腰を据える。早春の雪景を名残惜しむかのように・・・ 東北の血が流れる電関人にとって、長き冬を耐え凌ぎ、彩の春を間近に迎えようとする大地のエネルギーを覆い隠すような雪のヴェールをしっかりと記憶したいから。2018年弥生 只見線 高田 D5
View Article非電化を流離う2 水無月の章六 マーガレット咲き乱れる丘の駅
この日、雨も降ったり止んだりで中々陽光が拝めずまずは中心駅の美瑛に。ラベンダーを中心とした夏の花盛りはまだあとであるが、期せずして、駅脇のマーガレットの群生が目に入りやってきた列車を絡めてワンショット。 2018年 水無月 美瑛駅 D5
View Article非電化を流離う2 水無月の章八 丘と丘を縫う
大昔に見た富良野線のイメージは、丘と丘の間の踏切。これを探し求めるが、緑生い茂るこの季節はそんな条件の良い場所がない。雄大さには欠けるが、何となくかつて抱いたイメージに近い踏切を見つけ出した。2018年 水無月 北美瑛 D5
View Articleデデゴイのうた 重連の謎
70年代後半に一時定期重連となった1ㇾさくら。それは明確なことなのだが、、、問題は、重連だったのは鳥栖から先の長崎本線なはずが重連でホームに入線するカットが残っていること。だとすれば、門司から重連できたのか?甚だ疑問。もう少し足を延ばして、走行シーンをとも思ったのだが寧ろ出発時のダブルイグゾーストの咆哮を狙いたくて鳥栖駅に留まった。1976年? 鳥栖駅 1ㇾ
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