小塙駅を見下ろしたポイントでは2台のカメラを右に左に振り分けて撮影。
歴史にも興味がある電関人には、この小塙界隈の地形が天然の要害に見えてならない。
移動中に見つけた史跡案内看板には「森田城址」とある。
小高い山並みに河川、それに肥沃な大地とくればまずは先人の暮らし振りが想像に難くない。
景観たるものそれが自然によって形成される場合には、100年単位で大きく変わることはまずないのである。
城を治めたのは、森田氏で弓の名手で知られる那須与一で知られる那須一族。
画面にも見えている家並みの地籍にもその名を遺す。
800年近く前に城が築かれ人々が暮らしてきた景観は、平成の世に眺めてもとても良いものであるのは言うまでもなく、
幾何学模様のような烏山線オリジナルカラーと首都圏色の朱色の編成がまるで太古にこの地を跋扈していた群雄の旗印にも見えてくるのだった。
2017年 霜月 9329D
↧
北関東ヨンマル哀歌 歴史ロマン誘う景観
↧