富山巡りの最後に寄った釜ヶ淵駅。
数年前に改修された駅は無人ながら大切に手入れされている。
近所の学校に通う生徒のために駅はちょっとした子ども部屋並みの備品が揃う。
傘も常備され、
本数が少ない電車の待ち時間も退屈しない本も。
これまで見てきた地鉄の駅とは全く違う温かさが駅いっぱいに満ち溢れている。
先細り感が否めない地鉄の中で、
ほっこり温かい将来の光が差し込んで見える釜ヶ淵駅。
100キロ超えの路線を維持していくのは並大抵のことではなかろうが、
鉄道が生き生きと走る町には人間が生活しやすいリズムが在る。
長々と続けてきた富山巡りに山ほどの感動と発見を得て一旦筆をおく。
2017年10月 立山線 釜ヶ淵駅
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秋深まる富山巡りの終り 温もりの在処
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