今回はどうしようか迷った駅。
CMクリエイティブチームやテレビクルーも泊まった民宿に投宿した縁もあって、
今回も沿線一メジャーな驫木の一番列車を取材する。
五所川原方面この日の一番列車の当駅利用者は二名。
鯵ヶ沢の縫製工場まで、年金の足しを稼ぎに行く70のご婦人と、
列車接近まで父親の車で暖を取っていた女子高生一人の二名。
「夏は自分で勤め先まで運転して行くっけんども、冬さとーちゃんの車でここさ送ってもらってぇ、
列車で行くんだが」
シャイで気さくなご婦人が言う。
話を聞いてるうちに下り接近。
なんとこの旅で唯一見た首都圏色のヨンマル編成であった。
明けやらぬ冬の驫木の一日が静かに始まる。
2018年 睦月 驫木駅
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日東流の季節風に抗う 十二話 夜明けの驫木
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