日東流の季節風に抗う 番外 デュアルボルト機緒戦
番外ではあるが、今回の旅の目的の一つの「EH800」という機関車を撮ること。降り積もった雪を巻き上げながらやって来るコンテは書きあがっていたが、肩透かしの雪晴れ。おまけに三厩では撮影中に漁師小屋など11棟を焼く大火事が発生。切り上げ間際にやってき14号機の牽く札幌ターミナル行は、まるで津軽の季節風に乗った冬将軍を連れてきたかのようだった。2018年 睦月 津軽海峡線 油川
View Article日東流の季節風に抗う 番外 もう一つの電関人の顔
電関人のもう一つの顔、それは・・・建築物好きなこと。 今回の旅中に見つけた、大戸瀬地区の茅葺家屋の密集。一瞬道を間違えた怪我の功名でまさか今の時代にと我が目を疑った。上の手前の家屋は廃屋だが、それ以外は現役だ。...
View Article日東流の季節風に抗う 十五話 千畳敷に帰る
滞在中のベースキャンプは、千畳敷の民宿。夜明け前に宿を出て朝ロケを熟して、一旦宿へ帰る。9時前に戻り、10時前に出かけ昼前から夕方まで第二ラウンド。...
View Article日東流の季節風に抗う 十六話 赤石からの津軽富士
まだまだ続く本シリーズ。やや運転遅延気味だが。五能線と言うと自ずから海の景色となるが、「抗う」話なので、あえて海側からヤマへカメラを振る。二度目の赤石川で津軽富士狙い。この日は、様々な天候条件が揃って冬に中々見えないピークスが顔を出してくれた。数少ない五能線の列車とのコラボが叶う瞬間。2018年 睦月 陸奥赤石
View Article日東流の季節風に抗う 十八話 港へ
この日、朝港の傍を移動中に船のエンジンが掛かる音を聴いた。土曜は休漁で河岸は開かないが、人々の生活に漁は欠かせない。すぐそばに鎮座する、守護神は港を番する沢山の小さな水兵さんで糞塗れ。丁度、一艘帰港直後の漁船が、兄さん、あと少しはよ来たら鰯分けたんに・・・と威勢の良いおやっさん。魚に弱いと書く通り、河岸が無い日は近所に振る舞うのみ。数日の時化明けで家庭の台所の足しにはなった様だった。2018年...
View Article日東流の季節風に抗う 十九話 踏切
家が先に建っていて、後から線路が出来たという事か?現JRに於いていまだに残る非公式踏切が点在する昭和な風景。五能のダイヤだからこそ成立する風景でもある。左は、民家が一列あり皆半漁の生活。海猫の鳴き声と、潮の匂いと、漁船のエンジン音のリフレーンが心地いい。2018年 睦月 北金ヶ沢
View Article日東流の季節風に抗う 22話(完)ありがとう民宿田中とヨンマルと・・・
日東流の季節風シリーズもようやく終着点に。それは何気ないヨンマルの冬に出かけようから始まる。そして、今回は今までと違う拠点にベースを置きたく千畳敷の民宿...
View Article続・日東流の季節風に抗う 雪模様
そう、最後の日は朝から雪に見舞われた。その雪と津鉄のDL復活の吉報を北海道の友人が知らせてくれたので、最終日の半分は、ここ津鉄に割いた。深々と降る雪。何もかも白く覆い尽くす。まるで何もないかのように・・・。そろそろ自分の人生もリセットか?ましろな雪に問いかける。2018年 睦月 飯詰にて
View Article払暁を行く
掛け値なしで・・・下り返空列車が美しい払暁の生まれたばかりの光線に見守られて。何も足さない、何も引かない。架線のない空間は、オールフリーハンド。 2018年 弥生 石巻線にて D5
View Article続・日東流の季節風に抗う 地吹雪
数年ぶりに津軽の冬の風物に出逢う。 新幹線で帰還するまでのほんの数時間、カランカランというロッド機関車の懐かしいサウンドとあとは、雪を飛ばす冬将軍からの風の音だけが支配する、日東流の平野に佇む。2018年 睦月 津軽飯詰
View Article非電化を流離う 弥生の章一 冴月と凍てつく鉄路
新しいスレに入ろう。 もう一月以上前のことだが、親友の同期鉄友と一念発起の非電化ツアーに出た。どうせ遠路出かけるのであれば、それは深夜を駆使するしかない。二人とも、未だ現役のサラリーマンなのだから・・・予定通りに、未明の鉄路沿線に立つ。弥生の声を聴いても、まだ春はやってこない。冴月の光が、鉄路を冷たく照らす時間。2018年 弥生 石巻線 下小牛田踏切にて(始発前)Df
View Article非電化を流離う 弥生の章二 昼間の積車
間隔が開いたけど、そろそろ続きを書いていこう。数少なくなったDEの貨物が往く。港湾エリアの工場から今なお紙パルプを積んで、都会の印刷会社他に荷を届ける長い旅が始まる。目指す終点は・・・ 2018年 弥生 石巻線
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