82年の夏、朝の波根からここ仁万へ移動。
石州にあっても仁万は黒い甍の街並みである。
石見銀山が背後に控え古くから港町として栄えてきたせいか、
点在する松林も手伝って奈良の古都にも見えてくる。
そんな街並みを高い所から見下ろそうと歩き回って見つけた場所。
ちょうど南中を過ぎたころか、降り注ぐ夏の強い陽射しを弾く仁万の甍。
そして午後のメインイヴェント、上り出雲を迎えつつ輝く夏の海が入る場所を探すも
中々理想のロケーションが見つからず、ええいとばかりにコンクリで養生された崖の法面に張り付く。
夏の煌めく海はイメージ通りであったものの、
機関車の凸型を海面に浮かび上がらせるの図は儚くも幻と終った82年の夏の山陰行。
1982年8月 山陰本線 仁万付近
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Reflection 降り注ぐ夏の陽の下で・・・
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