蒼穹のもと急行列車が行く
この罐を撮りに出ると、好天条件下で撮れない代名詞のEF8181。その汚名返上とばかりに、本日往年の急行列車姿をまさに蒼穹の下で。どうしても光線条件と、空の色が欲しくて北へ車を走らせた。そして、ローズピンクの機関車と青い客車が美しく檜舞台に舞った。2016年 12月 9110ㇾ 東北本線 片岡~蒲須坂
View Article下野晩秋 完 残照を追って
小塙で暮色をいただいた後は、三度平野部に出て西の空をモチーフにする。地平線に点在する家影の向こうに沈む大きくまぁるい太陽には間に合わず…残照が宵闇に変わり往くのを追うように、ヨンマルが走り去る。その赤いテールライトの余韻を残し。2016年11月 338D 下野花岡~宝積寺
View Article都電散撮 黄と赤
大都会の真ん中に豊富な樹種が集まって四季を通じて楽しめるポイント。ちょうど季節に合った復活色の7001がやってきた。黄色や赤に染まった木々と、電車の色がマッチして・・・できれば、これ以外にも冬色、春色、夏色の電車が揃ったらなぁと。2016年秋
View Article下野晩秋 番外編 新と旧と
本編は終了したが、もう一つの下野の晩秋カットを。旧来変わらないものと新しく変わっていくものの対比。ドンと構えて変わらぬ屋敷の出立とそこに寄り添う古木の柿。背後にも屋敷森なのか大樹が生い茂る。その前を過ぎる一陣の風の如き新型電池式電車。ひと秋過ぎる毎に変わらぬ古きものは残り、新しく変わるものは変わりゆくことの繰り返し。静なるものと、動なるものの鬩ぎ合いは続く。2016年 晩秋 小塙
View Article都電散撮 荒川の秋
秋深まると、必ず訪れてみたくなるのが荒川の辺り。線名にもなっているし、その下町風情(勝手に解釈している)も好きなのである。築年数がいった家並み。そして街中を行き来する人のどことない温かみ。深まりゆく秋にも空気が優しい。2016年 深秋
View Article烏山線冬日 星降る駅
季節は冬へと移ろう。東の空は微かに明るくも、北関東の広い空は宵の色に覆われて。星が煌めく駅に三連の一番列車が到着。一日の始まりを告げるかのような気動車のエンジン音だけが静寂の中に。2016年 初冬
View Article烏山線冬日 東雲
冬晴れの日は、東雲。一番列車が烏山方面に去ったあと、東の空は徐々に赤みを帯び空に鮮やかなグラデーションが現れ刻々と色を変えていく。厳かな自然のショーの只中を、二番列車がゆく。2016年 初冬 322D
View Article烏山線冬日 朝陽を浴びて
上った朝陽を正面から受けるポイントへ移動。 柔らかな波長の陽光を顔全面で受けるタラコ色の気動車が寒々しい枯野を暖かにしてくれる。2016年初冬 325D
View Article都電散撮 廃れゆく路地
火事以来、ここさくら新道の灯はさらにか細く。昭和の面影を色濃く残す線路脇の名飲み屋街の命運は・・・最新型の電車は素知らぬ顔で通り過ぎるのみ。2016年11月
View Article富士とロクヨンセン
久々の電機ネタ。冬のシーリングが良い日には、埼玉からの富士遠望が楽しみ。現在、関東エリアではとても希少になってしまったロクヨンセンの運用。その標準の塗り分け(といっても正面からは判らないが)が山形ということもあり、個人的には富士とロクヨンセンの組み合わせが好きだ。2011年12月 4087ㇾ 武蔵野線
View Article烏山線冬日 乾いた空気
冬型の気圧配置になると、きまって関東平野はからりと晴れる。葉が落ちた林越しに透ける青い空が何とも気持ち良い。撮影ポイント探しの途中、ふと見つけた懐かしの景観に暫しほっこりとする。特に台風などの水害によって各地の農作物が大打撃に遭った今年、大地の恵みに感謝の一言。2016年初冬 小塙・大里
View Articleメリーホワイトクリスマストレイン
今日はやはり何と言っても・・・やや古い写真ながら、クリスマストレインには白い雪がよく似あう。三川を出てトンネル飛び出しのクリスマストレイン。夢見たカットが叶った瞬間。2010年12月25日 8226ㇾ 三川~津川
View Article冬田を行く
上りたてのイヴの朝の光をサイドに浴び先を急ぐ遅れ貨物。北の大荒れの天候で冬の貨物ダイヤが乱れるのもこの時季の風物詩。苅田と貨物の向こうに、北斎風情に小さな霊峰を置いてみた。2016年 クリスマスイヴ
View Article冬色を映す
2080ㇾのアングルを考えながらウロウロ。藁ボッチだけでなく、苅田の隅の水たまりを前景において。その水たまりに映る深い青に冷たい冬を感じる。2016年12月 EH20015 2080ㇾ
View Article黄昏時
今や僅かとなってしまったロクヨンセンの関東運用。その一つである鹿島貨物の1094ㇾは白いコンテナとタンクコンテナの特徴的な積荷。西の茜空に向かって進む列車は罐のサイドフィルター配置でロクヨンセンと判別できようか。残念ながら雲が湧いて、影富士コラボとはいかなかったが、朱い光線にエッジが立つ画がまた良い!2016年師走
View Article烏山線冬日 一番星輝く
烏山線小塙界隈の景観の魅力に気が付くのが少し遅かった。荒川の曲流によって半島のような地形をなす小塙。その自然が織りなす景観は多種多様で撮っても撮っても撮り尽くすことは無い。西の山の端に沈んだ太陽の明かりを夜の帳が覆い始めようとする頃、煌々と輝く一番星に見送られ終点を目指す列車。今日も小塙の夕暮れに胸を打たれる。2016年 師走
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