ロクマルが行く
臨時列車の宴のも終わり、からりと晴れた関東平野に夕闇が迫る頃残照の空にポッカリと浮かぶ満月のように大きな前照灯のロクマルが12系とともに帰区を急ぐ。2016年師走 岡部~本庄
View Article長電に行ったステンレス製東京っ子の話
今や地方鉄道において自社発注車両は稀で 東京大手私鉄のステンレス製車両がどんどん供給されて画一化されてしまっている中 地下鉄日比谷線から長野電鉄に来た東京っ子の3500系はマッコウクジラの愛称をもらい 前面の丸みのある形状は愛着があった自分が大学受験で上京時お世話になったクルマで、 スプリングで手を離すと荷棚の方へシュッと戻ってしまう吊り手が懐かしい。 長野電鉄 柳原駅
View Article流し撮り習作 その①
少し間が空いてしまうと流し撮りほど腕が鈍るものはない 日々精進なのだが、ここ数年撮影に出ていない 過去の習作にてイメージトレーニングをしてみることに まずは大物の蒸機編 追っかけ(交通ルールを守りつつですよ)で余裕が無かったこともあって シチュエーションはポイントから徐々に離れていく線路だし、息も上がって さらには初めてシロクイチを流す緊張で上手くカメラを振れていないけれど...
View Article流し撮り習作 その②
超広角レンズで流し撮りを試みた ロクヨンセンの重連を狙う その長い被写体を超広角の画角でシンクロさせるのは至難の業 ほぼ何とか止めることができたのはこのカットのみでスパンの中で収められた 2011年 武蔵野線
View Articleか細くも頼もしい輸送路線 その一
それは南部縦貫鉄道 初めて訪れたのは1981年春だったが 沿線の人、物を運ぶ輸送路線としてしっかり活躍していた当時の国鉄野辺地駅の片隅にささやかなホームがあって まさにバスそのもののキハが乗客を待っていた
View Articleか細くも頼もしい輸送路線 その二
南部縦貫鉄道初乗車前にレールバス周りの撮影をする 発車の時間が近づくと、車内にはそこそこの乗客があり そこに駅員だろうか、荷主だろうかが荷物を積みにやってきて 後ろを女の子が楽しそうに小走りでついてきた乗車後車内に件の女の子を見かけた記憶がないので 荷物を運んできた男性と女の子は親子だったのか? 小さな軌道上のバスはきっと地元っ子の人気者だったに違いない1981年3月 野辺地
View Articleか細くも頼もしい輸送路線 その三
小さなレールバスは残雪の小径に踏み込んでいく ガーガーガー、ダンダンダン 自動車同様に運転手はクラッチを切ってギアを操作しながら 車内では多くの荷物が幅を利かせて まだまだ地方の自動車輸送網が発達していない時代に 鉄道は沿線のまちを繋ぐ重要な輸送手段だった 1981年3月 南部縦貫鉄道車内
View Articleか細くも頼もしい輸送路線 その四
秋の七戸駅構内 次のレールバスが来るまでのひととき 駅員が忙しなくネコで荷物を運ぶ かつてこの鉄道は砂鉄を運ぶために敷かれたのだったが それも昔の話で今はもっぱら沿線の産品を中心とした小荷物だ この時期はりんごが主な荷物のようである まだまだ鉄道が小口貨物輸送の主体を担っていた時代 1983?年11月 南部縦貫鉄道 七戸駅
View Articleか細くも頼もしい輸送路線 その五
か細い南部縦貫鉄道に助っ人が入線した 国鉄キハ10型で、同線では104を附番された 沿線の学童輸送が主目的だったようだ 賑やかな車内は暫し南部縦貫鉄道に乗っていることを 忘れさせるような賑わいだった 1983?年11月
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