か細くも頼もしい輸送路線 その六
この鉄道で最後に投入されたキハ104は レールバスの101、102から1番とんでいる その間の103を付番されたのは元関東鉄道常総線から譲渡されたもので ガソリンカーからのエンジン換装車だった 101と102の予備車だったらしいが 歴史の中で103が運用に入っていた痕跡には出会えていない 正式な社史など調べていないので正確でなないのだが 雪国でこの華奢に見えるクルマが活躍している姿が見たかった...
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南部縦貫鉄道中間駅で最大の天間林 上屋付きの積込線もあって本格的 留置される黒貨車は、これから出荷されるりんごのためか 当時のダイヤを紐解くと上下列車が当駅で交換するのは夜のみ 1983年11月 天間林駅
View Articleか細くも頼もしい輸送路線 その八
或る大雪の日の天間林駅にて もちろん計画運休などはなく懸命に運行を続ける南部縦貫鉄道 初めて見るレールバスの重連運転 前後のネガのコマを見ると最初にやってきた下りレールバスがエンジントラブルを起こし その後七戸からラッセルヘッドを付けたモーターカーとレールバスが救援にやって来て モーターカーを置いてレールバスの重連を組成 健気に運行を続ける頼もしさを感じた 1984年2月 天間林駅
View Articleか細くも頼もしい輸送路線 その九
朝の西千曳駅 駅にレールバスは接近するも少し前進しては停止を繰り返す 線路にできた雪の塊が2軸のレールバスの行く手を塞ぐ それを人海戦術でどかしては進むを繰り返しようやく到着 学生たちの大事な足は満員で野辺地を目指す 1984年2月 西千曳 か細くも頼もしい輸送路線 おわり
View Articleステンレス
東日本大震災からひと月 長野方面に出かけていた ステンレス車初期の帝都高速度交通営団(現東京メトロ)日比谷線3000系は 長野電鉄を第二の職場と勤しんで 普段無機質な冷たさを感じるステンレスボディは 信州のメロウな光線の中で美しく輝いていた 2011年4月 長野電鉄屋代線松代駅
View Article夕立上がり
「夕立」は今や死語? ゴロゴロ、ザァーっと来た後で撮った一枚 レンズのゴーストも無視して なんだか自分にとっては印象的な光景だった 1976年8月 西鉄大牟田線 井尻~雑餉隈
View Article闘いのあと
たぶん津軽鉄道撮影の後青森駅に出て 夜行行って来いで南部縦貫かそのまま上って郡山から磐西方面へ向かう途中? ひょっとしたら連絡船待合室での始発待ちだったかも その奥羽本線列車で青森着間もない時間 入線してきた急行列車 奥羽本線もしくは五能線経由の急行 降りしきる雪の中を格闘してきたキハ 雪はこびりつき、半分凍り付いてしまっている リバーサル故 運転士が居なくなってから...
View Article秋の夕べに
太陽はすでに山の向こうへ 夕闇が迫りつつある時間帯 ロースペックのカメラを駆使して押さえた一枚 HMも反射板も要らない ニッポンの原風景が最高のスパイス 線路のジョイント音が聞こえなくなると かわって秋の虫の鳴き声だけが残った 2010年10月 飯山線 戸狩野沢温泉付近
View Articleミスマッチ
以前投稿した記事において 磐越西線にキハ35とは不似合いな的表現をしたが それは電関人の早とちりというか・・・ 現在でも五泉~新津は新潟近郊区間であり相応の輸送量 通勤通学者が乗降しやすい近郊型車両が新津口に運用されてしかるべきだった 写真はキハ45+35+35+45と正に近郊型一色 でもドア室がない車両は雪国にあって寒そうであるわけで そういう意味においてはこの景観にはミスマッチ 1982年月...
View Article野焼き
偶然出会った光景である かつて蒸機現役時代には 飛んだ火の粉で沿線火災を誘発しないように線路脇はきれいに草刈りをしたと聞いた 此処真岡鐡道は蒸機が走っているからか のり面を綺麗に草刈りして野焼きまでする これもまたニッポンの原風景 2008年1月 真岡鐡道 寺内~真岡
View Article秋が待ち遠しい
いつまでも暑い今年の夏 このままだと夏からいきなり冬? あぁ秋が恋しい 彼是15年前の一枚から 鳥居峠に差し掛かるしなのを撮る 錦秋を少し過ぎた木々からクロ383が顔を出す このスラントスタイルは秋色の中を颯爽と行くヨーロッパの鉄道を想起させてくれる 2008年11月 中央西線 藪原~奈良井
View Article物流の将来像
現在ほんの少し物流の一翼を担う電関人 モーダルシフトが唱えられてからずいぶん経った そして2024年問題が目の前 ニッポンの政治はちまちまとしたことしか決めて推進してしていないのではないのか この国の物流の将来像が見えてこない 依然トラック輸送に大半を背負わせるこの国の物流 ハンドルを握る若手人材の供給が先細る中モーダルシフトは如何に もっと鉄道貨物輸送を真剣に考えられないのであろうか...
View Article秋の夕べは短く
秋の夕陽はつるべ落としという通り 暑さは続けど日はだんだん短く そこに持ってきて夕方に曇ったら最悪 どんどん露出が落ちる中 もうすぐ終着の安中貨物がやって来た 旅客会社の特急機銀罐がジミーな仕業をこなす 写真は再掲? 2012年9月8日 信越本線群馬八幡付近
View Article廃線は続くよいつまでも
ニッポンの線路は縮小が止まらない まるで人間の血管が病気や老化によって 先端から壊死していくように 国鉄が民営化によってその末期には多くの赤字ローカル線が切り捨てられ 今またJR北海道や西日本の管内で廃線が実施されたり計画されたり かつて鉱山開発などで無秩序に網の目と張り巡らされた線は時代の趨勢で仕方ないまでも 唯輸送人口が落ちていくまま無くすだけではあまりにも無策すぎないか...
View Article麦穂波に泳ぐ湘南色
あんまり固いことばかりだと読んでもらえなくなりそうなので ニッポンの風景に溶け込むのはやっぱり国鉄色だと思う 強めの風に揺れる麦畑を前景に現れた湘南色の115 落ち着くなぁ ふと小麦のことが頭をよぎる 値上がりし続ける小麦 もっとこの国で自給を高められないのかなぁ 2013年4月 両毛線 大平下~岩舟
View Article太陽燦々
暑さ寒さも彼岸までと言うけれど 今年は彼岸を過ぎても暑そうだ 燦々と照る太陽で大都市東京の水瓶も悲鳴を上げる 葉物の野菜は暑さにやられて打撃を受けているも 果実は甘みを増してると聞く さて米の出来は如何に 2013年7月 東北本線 東鷲宮~栗橋
View Article我が青春の駅
少し前になるが故郷の最寄りの西鉄春日原駅が高架駅となった 地上駅舎時代から橋上駅となり駅の種別では三代目 二代目の橋上駅の時代がわが青春時代と重なり最も愛着がある 上下二本のホームがあり特急待避が可能で 写真ホームの後ろは西鉄系列ストアが併設する典型的私鉄の駅 自分は高校が電車通学で登校は16メートル級の三両編成の非冷房車がほとんど...
View Article列車が来ない日
現地へ向かった寝台列車も風雪によって遅れた 降り立った東能代には五能線のヨンマルがいたが いざ撮影地へ車を進めてみると 列車は運転見合わせ中だった 冬の季節風は気まぐれに晴れ間を見せながら ときには雪交じりで強く吹きつけてくる とうとうこの日駅にやってくる列車は無かった 2013年1月 五能線驫木駅
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