北の大地の鉄道肖像6 太平洋炭鉱の凸型ロコ
まだ10代の頃に憧れた北の炭鉱ロコ。期せずして、三笠鉄道記念館で彼らと対面できた。か細いポールが林立する構内を鉱車を牽いてゴトゴト走る現役時代を暫し空想しながら、小さな東芝製機関車2台たちと対話した。現在は駐車場の片隅で朽ちかけているが、できれば貴重な北の炭鉱の歴史の証人として大切に保管して欲しい。2014年9月 三笠鉄道記念館
View Article北の大地の鉄道肖像7 大夕張幾星霜
あれから幾星霜。今も保存会によって手厚く手入れされているスハニは美しい輝きを放っていた。メンバーのスハニ6さんのおかげで照明点灯とサボ取付していただき現役さながらに撮影させていただく。スハニのトレードマーク、三軸ボギー台車。車内も背板が手入れによって美しい光沢を放つ。北海道の厳しい風雪に耐えて来た外装にスリーダイヤと青サボが燦然と輝く。これからも大切に保管されることを切に願うばかり。2014年9月...
View Articleお祭り最後の夜 西鉄市内線貝塚駅
一昨日、昨日と地元の御祭禮でどっぷりとお祭り気分に浸っていた。神酒所を設営して、お神輿に魂を入れてもらい、宵宮から始まり本宮へ。今年は台風の接近に伴い、本宮の日の夜の内にすべての後片付けをした。夕方まで、...
View Article秋の逆光線
2週続けての週末台風のあとは、気持ちいい秋の週末。カメラをぶら下げてご町内を散策し今度の写真同好会のテーマ作品作りを。秋の高く上がらない光線を逆光で使うのが好きな電関人。ふと、またもや30年ほど前の蒲原の秋を思い出した。輝くススキとケーブルと電車の屋根をうまく配して・・・。この年のススキを超える美しいススキは未だ見たことがないほどだった。1982年9月 蒲原鉄道 大蒲原~高松
View Article北の大地の鉄道肖像11 山線を行くくろがねの勇士その1
現役はおろか復活C623号機の際にも行けずよもや幻の幻になりかけていた山線の蒸機。なんとか逢いに行くことができ、二日間その雄姿と戯れて来た。ずっと雲が取れなかった羊蹄山は、日が翳ったもののうっすら夕陽に照らされる頃姿を見せてくれる。そして夕闇迫るラストショットは、一か八か1/30sec.で流し撮りに挑む。連続した勾配を煙を棚引かせて・・・。2014年9月 C11207 9223レ 函館本線...
View Article南部縦貫鉄道の秋1983 たそがれ時の西千曳駅
南部縦貫鉄道の中でもとても惹かれる駅だった西千曳。きれいな夕焼け空を待つも、列車密度が低く空の表情と列車が来るタイミングが合わない。感度が低いリバーサルフィルムの撮影では、つるべ落としの秋の夕日にどんどんSSを下げてパンフォーカスを稼ぐ。まだかなり日が高いうちにレールバスは到着し学生が家路を急ぐ。そして夕闇迫る頃誰もいなくなった駅に電灯一つ。期待した空もさほど焼けず静かに夜を待つ。1983年秋...
View ArticleDD53ばんえつ物語と柿
鉄友でありブログ友でもある佐倉さんが柿ネタをアップされていたので、柿コラボということで、ずいぶん前のDD53ばんものを。ガラス張りの展望車が連結されて色も変わってしまったが、電関人的にはこのころのばんもの編成のが好きである。この年の磐越西線の沿線の柿の木はどれもたわわに実を付けてDD53を祝福しているようだった。2006年11月5日 磐越西線 山都~喜多方 列番不明 DD53ばんえつ物語(返し)
View Article北の大地の鉄道肖像13 200キロポイントの咆哮
219キロポイントのあと、腹打ちしそうな悪路をえっちらほっちら脱出しお立ち台へ。時間一杯で何とかカメラを構える。途中小雨も落ちる天候だったが、ここでは日差しもあって喘ぐC11207が森の奥から現れる。木々も気持ち色付いて良いカットが得られた。2014年9月 函館本線 小沢~倶知安 C11207 9220レ
View Article8233レばんえつ物語 晩秋の野沢発車
蒸機ネタ続きで、秋になると磐越西線が気になる電関人。09年11月只見線から転戦してきて夕暮れ時ぎりぎりの野沢駅にて。気温も下がり煙が期待できる発車を狙う。駅停車中も、次の走りに罐を整えるのに余念が無い。そしていよいよ発車。期待通りの発車シーン、門デフ姿のC57で一番決まったカット!(ゴーストは愛嬌で)谷の夕暮れは早くモノトーンになった磐越路を急ぐばんもの。2009年晩秋 磐越西線 野沢駅...
View Article本日ヒガハスにて 素振りの練習
本日鐵友RDP3さんと久々にヒガハス(ちょっと宮原)に繰り出した。久々の鉄なので素振りの練習を少し。期せずしてやってきたロンチキ返空の旅客PFで。1/50sec.でなかなかいい感じに止まった。そして夕方、今度はギラリ流しの練習。ちょっと翳ってしまいギラリはなかったものの少し暮れ色に染まって。1/30sec.だったけど列車が遅くてうまく流れなかった。まだまだ修業あるのみ。2014年10月25日...
View Article落日 1982秋
電関人自身の中で未だに越えられない夕景写真。それがこの1982年秋に津軽鉄道の芦野公園と川倉の間の築堤で捉えたカット。あれから各地で何度も夕景を狙っているものの、その瞬間に出会えない。1982年秋 津軽鉄道 芦野公園~川倉
View Article北の大地の鉄道肖像15 回送ニセコ@比羅夫
蘭越まで行ったニセコは一旦倶知安に引き上げ、再び蘭越まで回送される。その回送列車を比羅夫駅にて待ち構える。ニセコアンヌプリの麓に位置する比羅夫駅は少し秋の進行が早いように思えた。谷間の駅は、不思議にもかつての急行ニセコが通った時代からそんなに時が進んでいないような空気が支配する。そんな比羅夫駅の宿泊施設に泊まって日永往来する列車を出迎えつつ過ごすのも一興だろうかと。2014年9月 函館本線...
View Article餘部の記録1977 冬枯れを縫って
山陰の旅に出るようになって初めてテーマに据えた「餘部鉄橋」。しかしながら、そのスケールの大きさと歴史の重みに圧倒されてどう切り取っていいのか試行錯誤の連続。おまけに天候までが、期待する雪が降るどころか毎年雨に悩まされるし、雪や荒れた日本海を期待して冬ばかりの旅だから晴れ間すら得られない。冷たい雨に重たくモノトーンに沈む大鉄橋と対峙しながら悪戦苦闘が続く。1977年12月 山陰本線 餘部
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