巡る季節
桜が終わり、田圃に水が入って田植も済む頃にはだんだんと蛙の声が大きくなって五月雨模様が続くようになる。今年は台風の発生も早く長梅雨になるのだろうか・・・。屋敷森脇の黄菖蒲は梅雨の到来を告げるかのよう。本来の菖蒲だとやはりこの色であろうか。もう一年も半ばに差し掛かり巡る季節を感じながら。上)2013年5月 東北本線 蓮田~東大宮 183系 9572M 、下)2010年6月 潮来
View Article駆けるJNR
最近、出撃が無く写真庫からのアップが続く。秩父のC58363号機にかつて憧れたこのデフがつくというので楽しみにしていた。そして、梅雨の晴れ間を縫って夜明けが早いこの時期にあけぼの掛け持ちで出撃。そして、やはりこのデフは真横から流して・・・と。濃くなる緑の中をJNRマークが駆けた!2013年6月
View Articleシルエット
10代からカメラを握りチャレンジし続けているシルエット写真。未だに、これだ!という出来栄えに到達できておらず・・・。これから日の長い時期を迎え、朝な夕な線路端での鍛錬に勤しむ。2013年7月 東北本線 東鷲宮~栗橋 EF210137 遅8063レ
View Article小さな踏切
現在は列車密度の緩和から大宰府信号所になっている辺り。70年代は広大な田園が広がりその農作業用に小さな4種の踏切が鹿児島本線の動脈を横切っていた。ちょうど朝の下り優等列車のラッシュ時間で、急行由布が朝日を浴びて下って行く。乗車扉に取り付けられたタブレット防護柵が懐かしい。1978年3月 鹿児島本線 水城~二日市 キハ58系急行由布
View Article兵どもが夢の跡
改正後の高崎線には、まさにこの俳句が似つかわしく。撮影時間帯の被写体列車には国鉄型の罐(兵ども)がほぼ皆無となった。ジンボシンでのロクゴーも、そして、オカポンでのロクヨンセンも、夢の跡。上)2013年7月 EF652119 94レ 新町~神保原下)2012年10月 EF641034 2082レ 本庄~岡部
View Articleさらばデキ107
ネットで悲報を見つけた。秩父鉄道のデキ104、107が引退とのニュース。ことデキ107は108と共に松尾鉱山から編入した罐で庇が魅力の罐だった。ご苦労様でしたデキ107そしてデキ104。2013年6月 7105レの先頭に立つデキ107 樋口~野上
View Article日豊本線 非電化最後の春
ライトパシフィックには間に合わなかったけど、その古戦場に最南端のDF50を求めて非電化最後の春に出かけた。午前中は青井岳で撮って、その日の宿を日南にとってあったので軽くロケハンして餅原駅で下車。イメージ通りに築堤を行くDCにちりんをぎりぎり横から編成で押さえる。ライパシには敵わないけど、非電化のクィーンキハ82系がよく似合う景観だった。1979年3月 日豊本線 餅原~山之口 5036D にちりん
View Article代掻き後の水鏡
今シーズン最後の水鏡ショット。とはいっても旧作からで大糸線の旧国。大糸線の旧国は、バリエーションが豊富で撮っていて飽きることがなかった。ちょうど目の前の水田で代掻きが始まりしばらくして作業後掻き混ぜられた水は泡が混じっていたけれど不思議な水鏡を演出してくれた。五月晴れなのに、雪が舞うような水鏡。1981年5月 大糸線 信濃常盤~安曇沓掛
View Article変わらぬ甍の波
昨年帰省の際、ん十年振りに乗り鉄旅をした山陰線西エリア。出雲市を出て益田辺りまでの沿線に見える甍の波は、流石石州瓦の特産地にあってかつてとそんなに変化無い美しい景観を保っていた。写真は学生時代のもので夏とはいえそんなに高度が上がらない朝の光線に美しく浮かび上がる石州瓦の甍の波。1983年夏 山陰本線 波根~田儀
View Article嗚呼 ジンボシン
先日高崎線内で国鉄型機関車が撮りづらくなった話はブログに書いたが、もっと残念な話で、「ジンボシン」の撮影ポイントで上下線間にタイガーロープ出現とのこと。日が長くなると、最近では夜行三兄弟(能登、北陸、あけぼの)をオーバートラスバックに撮ったり、その昔は、長い旧神流川橋梁に夜行列車の編成を乗せて撮った名撮影地。そんな名撮影地も夜行列車と共に消えてなくなるのだろうか。上)2013年6月撮影...
View Article夜更けの雨のスハネフ
夜も大分更けた雨の博多駅に入線したあかつき。外の雨模様とは裏腹にアルコールも入って、出張途上の談笑で和やかな就寝前のひと時。構内にはディーゼル発電機の唸る音だけ。間もなく発車のベルが鳴り・・・スハネフが明日という行先に向けて漆黒の夜の帳へと溶け込んでいく。1978年梅雨 博多駅
View Articleタブレット閉塞
チンチーン、ガシャ。閉塞機から出たたまを専用バックに入れ今度来る列車に渡す。非常に単純だが確実に人間の手によって操作されるタブレット閉塞。この通行手形を受け取らない限り、先に進むことができない。その通行手形は、人から人へ確実に手渡しされ、人の目で確認される。原始的だけど、鉄道が人によって動かされている証であった。1982年2月 蒲原鉄道 大蒲原駅
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