筑豊一筆書き旅行 伊田駅栄枯盛衰
日田彦山線と田川線、伊田線のジャンクション駅の伊田駅。駅裏の廃墟と化した大きな炭鉱設備と、立派な駅舎に長大編成も停車可能な長いホームと幾線にも分かれた広々としたヤードがこの駅に齎された石炭の栄華を饒舌に語ってくれる。筑豊では珍しいセキ6000を連ねた貨物が停車する背景に聳える伊田坑を逆光でとらえて、この駅の栄枯盛衰を表現してみた。1977年 日田彦山線 伊田駅
View Article追想 ばたでん3008
今年の1000系の導入に当たりひっそりと引退したばたでん3008F。南海色を纏ったばたでん3008の思い出のカットをちょっと。年季の入った標識灯回り。旧南海ズームカーとしての出自の説明。そして、ばたでんの証、社紋。お疲れさんでした、ばたでん3008F。2014年5月 電鉄出雲市駅
View Article想い馳せる皐月
これまでやたらと雨が多い4月。桜の満開タイミングも逸した今年だったし、そろそろ気持ちは早や五月へ。五月晴れと水田が織りなす鉄道風景をイメージしながらシーズン到来を待つ。2010年5月 東北本線 東鷲宮~栗橋 EH50024 列番不明
View Article落日とスノラビ 想い出の北陸本線
もうすぐ大型連休。北陸新幹線開業後初のGWで北陸エリアはごった返すことだろう。せっかくの長い連休なので、混むのを避けてどこか遠くへ出かけたいものである。3年前のGW明けに出かけた北陸で、出会った美しい落日。別に落日のスノラビと洒落た訳ではなかったが、ちょうど9両編成のスノラビ正調がやってきた。2012年5月 北陸本線 西入善~生地 1018M
View Article只見沢にて
今後の存廃が気になる只見線最深部。その六十里越を終えて旧田子倉駅に差し掛かる只見沢で国鉄急行型を撮る。浅草岳は残念ながら雲を被っていたけれど、残雪を抱く荒々しい山肌を僅かにのぞかせていた。もう一度この場所で、今度はキハ40を浅草岳バックで撮ってみたいもの。2007年5月 キハ58+28 SL只見リレー号
View Article慈雨に光る貴婦人
山の緑が新緑から濃い緑になり、田植えも終わるころの雨。万物を育んでくれる恵みの雨である慈雨に濡れて貴婦人が妖しく美しく光る。撮影は大変だが、そんな雨の蒸機も一興である。2007年5月 C57180+PC12 ばんえつ物語 磐越西線 日出谷~鹿瀬
View Article季節のうつろいの中で
大糸北線では、その標高差故白馬の高原から頸城野に移動すると早春から初夏へと僅かの距離で季節が変わる。そんな二つの季節の同居を探して頸城大野界隈をうろつくと、雄大な青海黒姫山を背景にして、残雪抱く早春の山と手前の山笑う萌黄色が点在する初夏の低山。そして頸城大野駅脇に春の名残の八重桜とすでに田植えが済んだ田圃と、なんとなく春と初夏を織り交ぜた画面を見つけることができた。2012年5月 大糸線 頸城大野...
View Article新緑生い茂る田島ヶ原でロクロクを撮る 聖地の記憶
毎年4月の半ば過ぎには自生のサクラソウで賑わう田島ヶ原。今は防風壁が取り付けられて撮影ができなくなった武蔵野線荒川橋梁の北側河川敷の一部。その緑豊かな一角で朝のロクロクラッシュを狙った。 古いJRFカラーのコンテナを牽く100番代。このころは、JRFカラーのロクロクゼロ番代も結構残っていた。この当時、早朝の時間帯に5~6本のロクロク運用がかたまっており頻繁に我が聖地に出撃した。2007年6月...
View Article陽炎
線路の向こうからオデコが見え次第に姿を現すロクヨンセン。国鉄色の罐が蜃気楼の如く、陽炎の向こうからヌゥッと現れる。改正後、いつもの撮影地界隈では幻のようにその姿を捉えにくくなったロクヨンセン。2012年6月 総武本線 佐倉~物井 EF641014 76レ
View Article青葉に染まるシロクイチ
C61が磐西に入線。されど、諸般の事情で繰り出さず。ちょっと煙分も低下しっぱなしなので、写真庫からシロクイチを引っ張り出して楽しむ。そのシロクイチ復活本運転初日の一コマ。腰高に肉感のあるボイラーまわりがなんとも魅力的。関東奥座敷の青葉に罐一杯にを染めて・・・生きている蒸機はいいなぁ。2011年6月4日 上越線 上牧~水上 C6120 9737レ
View Articleヒガハス日和 田植の頃
立夏を過ぎて早季節は夏。田植の頃の田圃を見ると日本だなぁとつくづく思う電関人。殆どの田圃で田植は機械化されたけど、機械植えが済んだ後に手直しで手植えをする事があり、そんなフォトジェニックな日本の原風景に出会えたら嬉しいものである。水鏡に映える253系日光の時は、なぜか凪ぐ事が多い。2013年5月
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