DDを撮る 平瀬その3
集落内の沿線は、今のJR線路沿いとは全く違いとても丹精されているというか・・・。十数戸の家々が寄り添うように建つささやかな集落内は線路沿いの狭い土地も効率よく利用されていた。築堤脇に等間隔に立つ背の高い棒は、おそらく刈り込んだ稲穂を干すためのハザ掛け用のものだと。周囲の植え込みにも丹念に雪に対する細かな手入れが施されていた。1982年2月
View ArticleDDを撮る 平瀬その4
集落の奥まった所、磐越西線の線路脇にはお社が鎮座。2月には鐘馗さまといって願いわらを皆で持ち寄り大きな藁人形ををつくり祀る奇祭が行われる平瀬。お社の神域にひろがる鎮守の森。その続きに植わる数本の冬枯れの柿の木をかすめてDD貨物が通り過ぎる。柿の実は干し柿にしたり鎮守様のお供えにしたりと重宝される大事な集落の作物の一つなのだろう。1982年2月 磐越西線 鹿瀬~日出谷 DD51547貨物
View ArticleDDを撮る 平瀬その5(終)
折からの雪は次第に強くなっていった。降り積もる雪の降る音が聞こえそうな平瀬の静寂を破ってトンネルを客レが飛び出してきた。平瀬トンネルが穿たれた大正の代に取り沙汰された国鉄の改軌論争。結局狭軌のままであったが、この平瀬トンネル両出口付近は狭軌規格だが中央部は標準軌規格だとか。改軌論争に翻弄された平瀬トンネル日出谷口には「宝蔵興焉」と当時の鉄道院総裁後藤新平の揮毫が掲げられる。1982年2月 磐越西線...
View Articleパワフル キハ65
70年代の九州管内を縦横無尽に駆け抜けていたディーゼル急行。その編成中に1、2両混ざるキハ65。近代的なエクステリアとエアサスかつ複雑な構造の台車が精悍でお気に入りの車両だった。特に山登りをする九大、豊肥などの山岳路線を駆ける急行のそれは一層逞しく凛々しくもあり。火の山のサボを見ながら、今日も外輪山登りするのかぁ・・・と。編成中1両のキハ65が愛おしかった。写真上)回送火の山(?)鹿児島本線...
View Article梅雨時の河原にて
7月に入っての最初の週末。未明の雨音にすっかり寝坊モードを決めこみ結局どこへも行かずにダラダラ過ごしてしまう。どうも梅雨時の蒸し暑いこの季節が苦手である。まだ聖地の荒川の鉄橋で撮影できた頃、梅雨時の河原に立ちこの時季らしいアングルを求め試行錯誤。マクロレンズではなかったので寄っても雨粒が中途半端で・・・。2007年6月 武蔵野線 西浦和~北朝霞 183系回送?
View Articleフォッサマグナの朝
梅雨時、未明に降った上越国境の大雨のため大幅に遅れた夜行列車を追って北陸に向かった。行きの駄賃に大糸線の一番列車を頸城大野で出迎える。たっぷりと水分を含んだ重たい空気がフォッサマグナの谷に満ちて、エンジン音も高らかにキハ52が山登りに挑む。2009年梅雨 キハ52115 大糸線 頸城大野~根知
View Article夏! 入道雲に白いコンテナ
ようやく晴れた今日。まだ梅雨は明けないがそろそろ夏空が恋しいものである。夏とくれば、雄大な入道雲。そんな入道雲に合わせたような白いコンテナたちを原色のロクヨンセンがエスコート。川面を抜ける風も心地よく。2012年8月 新金線 EF641016 76レ
View Article梅雨明けとカシとハスと
関東地方もようやく梅雨明け。そんな今日、2か月半振りに鉄にでた。休耕田に丹精された古代ハスと青罐牽引でやって来た8010レを絡ませて・・・。来年のハスの頃、カシオペアは・・・?梅雨明けの青空の下のカシオペアが神々しかった。2015年7月19日
View Article平成夏空の下昭和列車を撮りに その一
常連ヒガハスにてリハビリ朝練後北上。同期鉄のRDP3氏と同様タイトルのような意識の下、もっとフリーハンドなワシクリを選択。元気に成長する稲田と爽やかな夏空をイメージ、昭和な編成を重視してサイド寄りに構える。北西の空に湧き上がる入道雲を入れて、夏の南天の陽光を正面に受ける被写体が通過。架線下ではあるもののほぼイメージ通りに撮れたあとはさらに・・・。2015年7月19日 東北本線 栗橋~東鷲宮...
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